あらすじと感想の後編です。若干、ネタバレ含みますのでご注意ください。
【厚盛576P!最新5特大号本日発売】大長編エピソード、感動の完結!! #池田理代子「#ベルサイユのばら #ロザリー 編」がカラー63P!! スウェーデンで暮らし始めたロザリーとフランソワ。フェルゼンの命が危ないという情報を聞き…!? ロザリーが生きたフランス革命後の激動の時代…最後までお見逃しなく!! pic.twitter.com/sm6IGRWYXS
— マーガレット編集部 (@Margaret_shuei) 2018年2月5日
目次
ベルサイユのばらあらすじと感想(後編)
<主な登場人物>
マリーアントワネット:オーストリア皇女、後のフランス王妃
王太子殿下:フランスの王太子、後のルイ16世
ルイ15世:ルイ16世の祖父
フェルゼン:スウェーデン貴族。マリーアントワネットと運命的な恋に落ちる。
オスカル:フランス貴族の家ジャルジュ家に生まれる。
アンドレ:ジャルジュ家に仕えるばあやの孫。オスカルとは幼なじみ。後に恋人になる。
ロザリー:身売りをしようとするところをオスカルに拾われる。
アラン:フランス衛兵隊の兵士。アンドレの同僚。
~主な出来事~
・パリで暴動発生
・バスティーユ牢獄陥落
・ルイ16世、マリーアントワネットの処刑
・フェルゼン伯爵の虐殺
あらすじ
パリのチュイルリー宮広場では飢えた民衆による暴動が発生。オスカルとフランス衛兵隊は民衆側と共に国王軍と闘う決心をします。
戦闘のさなか、オスカルをかばいアンドレが銃弾に倒れます。オスカルは失意の中、兵隊や民衆と共に力をふりしぼって戦いますが、ついに銃弾に倒れます。バスティーユが陥落し、民衆の勝利の歓声のなか、オスカルはロザリーと部下のアランに見守られ、静かに息を引き取ります。
その後、国王一家はマリーアントワネットの故郷であるオーストリアへ亡命を企てるも失敗に終わります。逃亡しようとした国王への民衆は怒りは頂点に達し、革命軍は、国王一家をパリに移し監禁します。
フェルゼンは愛するアントワネットを救出するため、国王一家の救出に奔走しますが、運命を変えることはできず、ルイ16世に続いてアントワネットも処刑されます。
フェルゼンは失意の中、祖国スウェーデンに帰った後、愛する女性を奪った民衆を憎み冷たい権力者となっていきます。そして、自身の罪の日と呪い続けたヴァレンヌ逃亡の6月20日に民衆の手によって惨殺されてしまいます。
運命は死をもって愛し合う二人を結びつけました。
感想
アンドレと愛を交し合った直後、革命の最中にアンドレもオスカルも絶命してしまうなんて、当時本当にショックを受けました!オスカルが無くなったシーンなどは今読み返してみても、泣けてきます。
オスカルはティーンの女の子の英雄、アイドル、永遠のあこがれでした!女性だけれど中世的で美しい青年のような容姿、アンドレと絡んでいてもちょっとBLのような怪しい雰囲気がたまらない魅力でしたね。
アンドレに愛される女性としての喜びと、軍服姿で勇敢に戦うりりしい姿、普通の女性ではできないことを体現している、それまでにない女性キャラでした。
なぜ、大人気キャラのオスカルをあっさり死なせてしまったのか!その理由を作者の池田理代子さんはインタビューで次のように語っています。
実は編集部から「オスカルが死んだら、10週で終わりにしてください」と、池田さんは言われていたという。
「私ももうちょっと描きたかったのですが、このときすでにオスカルは34歳。このまま生きてちゃ困るかなって(笑)。当時の女のコたちは計算して、『オスカルってもう34歳なんですね。けっこうオバサンなんですね』って言われて(笑)。アンドレと結ばれて、生き延びても、あるときオスカルが『やっぱりこんな貧しい暮らしはヤダ』って思うかもしれないとか考えたら、ねぇ(笑)」
出典元:女性自身
こんな事情があったのを知りませんでした。ファンの意見って大きいですね!オスカル様にたいしておばさんって・・(笑)個人的にはアンドレとの結婚生活を見たかったのですが、はかなく散ったからこそ、今もなおファンが多いのでしょうね。
オスカルの死と共に、物語は暗く重苦しいトーンに変わっていきます。まるで太陽が沈んでしまったかのように、フランス王家は滅びの一途をたどります。
史実とはいえ、マリーアントワネットの身の上が辛すぎますね。子供たちと引き離されたあげく投獄され、最後は断頭台で処刑されてしまう、シビアな話の展開となります。
そんななか、フェルゼンとマリーアントワネットの恋がピュアで本当に美しく感じられます。池田理代子さんは悲劇の中の恋愛を描かせたら美しさで右に出るものいないですね。
結局、マリーアントワネットは、フェルゼンなど身近な人を愛する事はできても、最後まで民衆の怒り、悲しみ、辛さを理解し愛する事ができなかった人ですね。ごく普通の平凡な女性が王妃になってしまった悲劇なのだと思います。
そして、何よりも一番悲劇だったのがフェルゼンです。一途に愛し続けたのに民衆に惨殺って
まとめ
小学校時代に熱中したベルばらを前編、中編、後編にわたりあらすじと感想を紹介させてもらいました。昔、読んだことがある人には懐かしさを、初めて見る人にはベルばらへの関心を持ってもらえるとうれしいです。
ちなみに、以下のサイトで無料試し読みが可能です。興味を持った人はぜひご覧ください!
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