【ベルばら】 漫画のあらすじ&感想 ~前編~ 

 
 
 
 
 
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1972年の連載から45年以上経っても色あせないベルばらの魅力!2014年には新エピソードのコミックスが発売されるなど、人気っぷりは続いています。

かくいう自分も小学校の頃にどっぷりとはまった一人です。

70年代少女マンガ特有の「お目目キラキラ系」で一見して昭和感漂っていますが、読み進むうちに面白くて夢中になります。はっきりいって傑作です!

そんなベルばらの魅力をみなさんにお伝えしたくあらすじと感想を前編、中編、後編と3段階に分けてご紹介します♪

若干、ネタバレ含みますのでご注意ください。興味をもってもらえたらぜひ本編も合わせて読んでみてくださいね!

ベルサイユのばらあらすじと感想(前編)

<主な登場人物>
 マリーアントワネット:オーストリア皇女、後のフランス王妃
 王太子殿下:フランスの王太子、後のルイ16世
 ルイ15世:ルイ16世の祖父
 フェルゼン:スウェーデン貴族。マリーアントワネットと運命的な恋に落ちる。
 
 オスカル:フランス貴族の家ジャルジュ家に生まれる。
 アンドレ:ジャルジュ家に仕えるばあやの孫。オスカルとは幼なじみ。後に恋人になる。
 ロザリー:身売りをしようとするところをオスカルに拾われる。
 ジャンヌ:ロザリーの姉。野心家。

あらすじ

~主な出来事~
・マリーアントワネット、フェルゼン、オスカルの誕生
・マリーアントワネットのフランスへの嫁入り。
・フェルゼンとの出会い。
・ルイ15世の逝去。ルイ16世の即位。

1755年、ヨーロッパの3つの違った国々に、やがてフランスのベルサイユで宿命的な出会いを待つことになる3人が生まれます。その名もマリーアントワネット、フェルゼン、オスカルです。

オーストリア帝国の皇女であるマリーアントワネットはは14歳でフランスのブルボン家に嫁いできます。

王太子妃の護衛を任命されたのが近衛士官オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェです。彼女は由緒ある将軍家の一番美しい娘でありながら、剣も学問も修め、軍人として育てられました。フランスのしきたりだらけの宮廷に慣れず、窮屈で孤独な毎日を過ごすアントワネットは、気晴らしにパリ・オペラ座の仮面舞踏会に出かけます。

ここでスウェーデンのフェルゼン伯爵と出会います。このフェルゼンにアントワネットとオスカルは共に恋に落ちます。3人は共に18歳、運命的な出会いとなります。

国王ルイ15世が死去し、孫であるルイ16世が即位し、アントワネットは遂にフランスの王妃となります。自自分の身分に酔いしれた王妃は、無邪気に浪費を続け、国家の財政難にさらに拍車をかけてしまいます。

重税と貧困に、フランス民衆の憎悪はオーストリア生まれの王妃に向けられてしまい、更にフェルゼンとの不倫の噂は一層その憎悪を増していきます。

フェルゼンと王妃の恋を心配で見守るオスカル、しかし、そのオスカルはフェルゼンへの秘めたる想いに苦悩します。そしてそのオスカルを身分の低さゆえに愛していることを口にだせないアンドレもさらに苦しい想いを抱えています。

感想

18歳の青春真っ只中、マリーアントワネット、フェルゼン、オスカル、アンドレの想いが交錯する、怒涛のオープニングです!こんな美男美女が出会ったら、何事もなく済むはずがない
アントワネットは王妃になった時期と恋する時期が重なり、精神をコントロールするのが相当大変だったのではないかと察します。

まだ十代で、青春真っ只中。せめてルイ16世がもっと知的で男前だったなら、アントワネットはフェルゼンに心奪われうこともなく、歴史も変わっていたかもしれませんね。

マリーアントワネットとフェルゼン、オスカル、アンドレ、ひたむきで一途で全員が苦しい恋をしていますね。当時、小学生だった自分は「こんなに辛い恋愛は嫌だ!」と怖くなったものです。小学生にそんな感情を抱かせるベルばらって本当にすごい作品だと思います。

また、オスカルがフェルゼンに恋するのは納得がいかず、そこだけ飛ばし読みしていました。なぜなら、ベルばらファン女子のカリスマ的存在のオスカルは、男性に恋などせずりりしくあってほしいと思っていたからです。

でも、大人になって読むと、りりしさと同時に恋する乙女な面を持つオスカルが人間らしくてとても魅力を感じますね。二度惚れなおしました♪

そして、悲劇の王妃マリーアントワネット、14歳でルイ16世の元に嫁ぎ、宮廷での窮屈な暮らしや孤独から、浪費に走ってしまいます。アントワネットの不幸は、彼女を支え導ける人間が周りにいなかったことでしょう。

アントワネットのお母さんであるマリアテレジアは、もっと手元で教育してからお嫁に出したかったことでしょう。

ベルばらで描かれているアントワネットは、ひたすら可愛く魅力的で、深く考える事が得意ではない、恋に憧れを持つ、ごく普通の女性です。こんなごく普通の女性が悲劇の最後を迎えてしまうことが、歴史の恐ろしいところです。

ベルバラの前半は、恋心が錯綜しつつ、フランス王室に不穏な動きが見え始めてきます。