映画に、アニメに人気絶頂の「3月のライオン」ですが、 この記事で漫画最新刊(12巻)を感想とともにネタバレしちゃいます。
ストーリーをじっくり読みたい方は、かなりのネタバレなので読まないほうが良いと思いますのでご注意くださいね。
てっとり早く最新コミックの情報を知りたい方向けの内容となっており、感想と共に3月のライオンのストーリーを一緒に楽しんでもらえればうれしいです。
どっちにしたってもう「こっちを選んで正解だった‼︎」って思える様なエンディングを目指して私たちは精いっぱい泳ぐしかないのだ…#羽海野チカ #3月のライオン12巻 #チャビネス #Chubbiness pic.twitter.com/aaQH3EgJDj
— 高尾苑子 ♡Chubbiness♡ (@Chu_sonoko_avex) 2016年10月3日
目次
12巻のネタバレ&感想
12巻は一言でいえば「前半は藤本雷同(きりゅう)」後半は「滑川七段」が主役の巻で、圧倒的な存在感を放っており、零や川本家3姉妹は控えめな印象です。
特に藤本雷同!少女マンガの登場人物とは思えない濃いいキャラですが、自分はものすごいファンになりました♪
およばれ
川本家3姉妹のお父さんの件が落着し、あかりさんから、零、林田先生、野口くんの3人が家におよばれした時の、零の回想シーンから始まります。
野口くんは3姉妹のおばさまに「あの子大物になるわね」と好印象をもたれます。しかし、林田先生は現国の教師という点が、(妻子捨て男)の誠二郎が以前国語の講師をしていたことがマイナスになってしまいます。
林田先生は「男としての包容力に欠けるが、やさしさはむしろ多めである」と零は評価するも、帰り道に先生が言ったセリフに「ビックリしたわー。もう無いし」と顔を覆ってしまう・・・
【感想】
誠二郎が、川本家を乗っ取ろうとする陰謀から逃れようやくほっとできる場面です。
零は、野口くんと林田先生について回想しながら、なんとあかりさんの伴侶選びのために、評価シートを作成しているんですよね!良く考えるとひどい話です。(笑)
で、零をドン引きさせた林田先生のセリフですが・・・・
「何かしてあげることは無いのか・・・」
「たとえば・・・オレがあの家で一緒に暮らす・・・とかさ。」
何にもいいところ見せられなかったのに超ポジティブ思考です。
でも、そこが先生の良いところなので、個人的には、あかりさんにガンガンアタックしてほしいですね!
薩摩編
土橋九段と棋竜戦を戦いに、雷同棋竜は故郷の鹿児島に帰ってくるところから始まります。
気合十分の雷同棋竜ですが、プライベートではキャバ嬢に入れあげてしまい、奥さんと娘さんと別居中というナーバスな状態です。
それでも、女と才能のある人間にはめっぽう弱く、はるばる遠征してきた土橋九段の世話をやいてあげます。
しかし、戦い前日にキャバ嬢と奥さんと娘さんが会場にきて鉢合わせするというハプニングが発生!針のむしろ状態で決戦に挑むことになってしまいます。
そして決戦当日、雷同棋竜から様々な手をしかけていきます。しかし、土橋九段は動じることなく、楽しみながらこれらの手を打ち返していきます。
手持ちの駒をすべて投入し、力の限りに闘う雷同棋竜でしたが、145手となったところで投了し、棋竜の座を土橋九段に明け渡します。
一方、鹿児島には零と共に川本家3姉妹が招待されていました。零とひなちゃん、あかりさんで指宿の砂蒸し風呂を楽しんでいます。
お風呂上りの帰り道、ひなちゃんとあかりさんは、偶然に奥さんと雷同棋竜の会話を耳にします。
奥さんが「あなたを一時的にしか幸せにしてくれない人のために、身を引く覚悟は一切ない。分かれるつもりは毛頭ない」という言葉に涙ぐんで感動する雷同。
「起こったことは似ているのに、こんな終わり方もあるんだ・・・」と、決別した父親のことを思い、明るいエンディングを目指して、前向きに生きていくことを決意する二人でした。
【感想】
薩摩編は、笑いあり涙ありで本当に面白かったです!
藤本雷同(雷同棋竜)と土橋九段の戦いはギャグ的要素満載で、うっかり人前で読むと、笑いをこらえるのが大変です!
将棋ってこんなにも面白く書けるものなんですねー。
でも、しっかりとほろっとさせる場面も忘れず、本当に、羽海野チカ先生は感動させるのがうまいなーと思いました。
ぼんぼりの灯る道
川本家では、3姉妹とおじいちゃんで、夏祭りの三日月堂屋台の売り物の会議を開き、その結果、冷やし白玉(ミルクティー)とレモンゼリー梅シロップ、レモンゼリー生姜シロップの3品に決めます。
梅と生姜のシロップを製作したのは、ひなちゃんの中学時代の同級生のちほちゃん。以前、いじめにあったことで精神を病んでしまい、今は農場でカウンセリングを受けています。
そのちほちゃんからの手作りシロップに、おじいちゃんは「うまい。気に入った」といい、思わずひなちゃんはうれしくなります。
一方、零の今度の対戦相手は滑川七段。滑川七段は、9巻Chapter 90でも「死神と呼ばれた男」で登場した、死神(幽霊)のような外見の、個性的な棋士です。
死神のような顔を武器に、零を翻弄しまくります。しかも対局をが進めば進むほど、零のことを気に入り、千日手に持ち込み勝負を長引かせようとします。
その後も零を翻弄する策を繰り出しますが、零はこれを阻止し、滑川七段に打ち勝ちます。
【感想】
三日月堂の夏祭りの出し物の冷やし白玉とレモンゼリーが美味しそうでやばいです!3月のライオンの魅力のひとつが、本当に美味しそうな料理やスイーツが出てくるシーンが多いところです♪
なお、もう開催終了しちゃいましたが、3月のライオンカフェのページで再現料理の写真を見ることができます。ぜひ、行って食べてみたかったです。残念。
零の対戦相手、滑川七段の外見がホラー過ぎます!!!ストーリー知らずに見たら、つげ義春漫画(古い?)かと思います。
対局後、呼ばれてもいないのに、ビアホールに行こうと黒塗りのタクシーで、スミスさんたちを待ち伏せしているシーンは、ホラー過ぎて笑っちゃいました。
滑川七段、藤本雷堂九段と共に、これからもちょくちょく登場して欲しいキャラです♪
夏祭りの夜
いよいよ夏祭り。零、林先生、野口くん、ひなちゃんの友達のつぐみちゃん、そして、モモちゃんの遊び相手として二階堂くんが手伝いにきます。
その後、二階堂くんに声をかけれらた島田八段が三日月堂で合流し、あかりさんからレモンゼリーを手渡されます。
レモンゼリーを食べ久しぶりに胃痛が消えていることに気付いた島田八段が、あかりさんに何か声をかけようとした瞬間に、雷と大粒の雨が降ってきます。
このとき、白玉を入れた容器かばおうと転びそうになったあかりさんを、林田先生と島田八段が両側から同時に支えます。
最後、あかりさんが作ったまかないのカレーをみんなで食べ、笑っているほのぼのとしたーシーンで終わっています。
【感想】
今後、林田先生と島田八段があかりさんをめぐって一波乱ありそうな予感がしますね。
零とひなちゃんのカップルも可愛くて素敵ですが、やはり大人のあかりさんの今後のロマンスのほうが自分としては気になります!
零くんがやきもきと結婚相手を選定するまでもなく、美人でスタイル抜群、性格よしのあかりさんは、引く手あまたでしょう!スミス、横溝七段、松本五段もひそかに狙っていますし・・・
夏祭りが終わった後の、みんなであかりさんのまかないカレーを食べて笑っているシーンは、ほのぼのとして一番好きなシーンです。
「絵日記に残したいようなしあわせな夜だった」と零が伝えているとおり、集まったメンバーがとびきり、素敵な人たちばかりなんですよね。
こうした幸せなシーンが、重いストーリー展開になるところに救いの光を差してくれるのかなと思いました。
これから、どう展開していくのか、13巻の発売が待ち遠しいです!