【3月のライオン】心に残る名言・名シーン10選

 
 
 
 
 
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teru tさん(@t.s.n.o.w.s.t)がシェアした投稿

ヤングアニマル』(白泉社)に連載中の「3月のライオン」。

3/18~映画も公開され、人気急上昇中のコミックです。

幼いころ家族を事故で失い、深い孤独をかかえた17歳の少年の桐山零(きりやま れい)が、将棋を通して様々な人々と関わりあいながら、大事なものを取り戻して物語です。

作品の中には、名言がちりばめられています。今回は名言をシーンと共に厳選してご紹介します。ストレートにみなさんの心に響く言葉があるのではないでしょうか?

目次

心に残る名言・名シーン10選

勝つ理由が無いとかいいながら負けると苦しいのは何故だ。

  • コミック:2巻
  • シーン:

学校でも友達ができず一人階段で昼食を食べる日々が続き、将棋も二連敗をくらい黒星がつくなど、何もかもうまくいかない時の主人公「零」の言葉。それでも「負けて苦しい」という勝負師の性(さが)があふれ出ています。

どんなときも零は勝負師の世界の住人であることが分かるセリフです。

「逃げなかった」って記憶が欲しかったんだと思います。

  • コミック:2巻
  • シーン:

川本家の次女、ひなちゃんの幼なじみの高橋君から1年遅れで学校に行った理由を聞かれた時の言葉。

高橋君は、”ちょっとでも「逃げたり」「サボったり」した記憶があると、自分を信じることができない、だから、そういうのを失くしたかったってことですよね?”と零の思いを瞬時に理解しています。

プロの野球選手を目指す高橋君の思想は、プロ棋士の零に通じるところがあるのでしょう。自分を信じるために逃げない、サボらない・・。大人の自分にも身につまされる言葉です。

戦う理由が無いと言いながら、本当は身の内に獣が棲むのを知っている。まわりのモノを食いちぎってでも生きていく為だけに走り出す獣。戦いが始まればどうしても、生きる道へと手がのびてしまう。
誰を不幸にしても、どんな世界が待っていても。

  • コミック:2巻
  • シーン:

安井六段と対戦後、零が感情を爆発させたときの言葉。安井六段は、負けると酒を飲んで暴れてギャンブルに走り、とうとう奥さんと離婚することになります。娘さんと会う最後のクリスマスに、負けた腹いせを零にぶつけます。

棋士として生きる宿命から逃れられないことを、はっきりと自覚した瞬間ですね。3月のライオンの」の前半のクライマックスがこのシーンだと勝手に思っています。

自分のひとりぼっちに気をとられ、誰かのひとりぼっちに気づけないでいた

  • コミック:3巻
  • シーン:

零が年末に風邪をこじらせ、川本家で看病してもらった時、長女のあかりさんから「あなたがいてくれなかったら、ひとりっきりでたぶん泣いちゃってた」と聞いた時の言葉。

零と同様、川本家にも両親がいません。あかりさんの孤独に気づけなかった自分にハッとします。この若さで他人の辛さや孤独に気付けるなんて、零は川本家と関わって確実に成長していますね。大人でもなかなかできないことです。

一人じゃどうにもならなくなったら誰かに頼れないと、実は誰も、お前にも頼れないんだ

  • コミック:3巻
  • シーン:

将棋の試合のため学校の出席日数が足りずに進級できない危機がきた零。でも、担任の林田先生や理科クラブの先輩の力を借りて単位を取ることができました。そのときの林田先生の言葉。

人に頼られて力をかすためには、自ら頼る必要がある、そんな当たり前のことに気付かされるシーンです。

そのたった一手で、世界はまるで違う姿をあらわす

  • コミック:4巻
  • シーン:

島田八段と宗谷名人の対局が終わった後、宗谷名人が島田八段側の手を指したときの、島田八段の言葉。島田八段は、たった一手で宗谷名人に負けた・・・

将棋の恐ろしさが伝わってくるシーンです。実は、直前まで島田八段の手のほうが優勢だった。

宗谷名人の言葉「気付かなかったね」「君は僕を信用し過ぎだ」は、島田八段に勝利してほしかったのだと思います。

後悔なんてしないっっ しちゃダメだっ。だって私のした事はぜったい間違ってなんかない!!

  • コミック:5巻
  • シーン:

川本家の次女、ひなちゃんが、いじめられていたクラスメートをかばったせいで、自分がいじめを受けるようになってしまった。ひとりぼっちになることへの恐怖と戦いながら言った言葉。

いつも明るく可愛いひなちゃんの、必死に自分を保とうとする姿に、心臓をぎゅっとつかまれた感じになります。

幼い頃、同様にいじめられていた零は、この言葉に救われます。この時から零は、ひなちゃんを一生、守っていくと決意したことが分かるシーンです。

お前が何にもがんばれないのは自分の大きさを知ってがっかりするのがこわいからだ。「自分の大きさ」が解ったら「何をしたらいいか」がやっと解る。

  • コミック:9巻
  • シーン:

ひなちゃんをいじめていた女生徒(高木)が、「全員ががんばったり努力したりしなくちゃいけない理由」を質問し、学生主任の国分先生が伝えた言葉。

がんばれない、不安をかくして生きている鬱憤を、身近なクラスメートにぶつけてしまう。悲しいことに現実の世の中でもありがちなことですね。身につまされるシーンです。

いじめ問題で体調を崩した担任に代わって臨時担任になったのが国分先生です。いじめに対してうやむやにせず、真正面から取り組んでいきます。先生が登場して本当に良かった。

それにしても、3月のライオンは、家庭や学校の様々な側面をモザイクのように物語に取り込んでいることで厚みが増し、こんなにも面白いのかと思います。

ぼくはひなたさんとの結婚を考えています

  • コミック:10巻
  • シーン:

川本家に乗り込んできた、離婚して別居中の父親に対して唐突に宣言した言葉。父親は川本家を乗っ取る魂胆が見え見えです。

零くんのひなちゃんへの愛情は家族愛に近いのかなーとのんきに考えていたところへ、このプロポーズ!零が一番男らしく見え、ひなちゃんを一生守っていこうという決意が伝わってきます。

しかし、ひなちゃん自身も全く想定外だった様子。この後寝込んでしまいます。前途多難・・・ですね。

「こっちを選んで正解だった!!」って思えるようなエンディングを目指して、私たちは精一杯泳ぐしかないのだ。

  • コミック:12巻
  • シーン:

九州で行われる棋竜戦に、藤本雷堂から招待された川本家の3姉妹。ホテルに帰る途中、偶然、藤本雷同と奥さんの会話が耳に入ります。

キャバクラ嬢と浮気していた藤本雷堂に対して、別居中の奥さんが「「あなたを一時しか幸せにしてくれない人の為に、別れるつもりなど毛頭ありません」という決意を伝えた時に、あかりさんが語った言葉。

この日を境に、あかりさんは少しふっきれて強くなったように感じます。