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【3月のライオン】 ひなたの零の呼び方がいつも違うのはなぜ?4つの呼び名から考察

3月のライオンを読んでいて、川本家3姉妹の次女、ひなたの「桐山零」への呼び方が気になった人がいるのではないでしょうか?

というのも、モモちゃんにとっては「れいちゃん」だし、あかりさんにとっては「桐山くん」なんだけれど、ひなたには決まった呼び方がありません。

ひなたの場合、「桐山くん」「零くん」「れいちゃん(れーちゃん)」「あなた」など、バリエーション豊かに変ります。「零ちゃん」の表記が一番多いようですが、これが一番落ち着く呼び方なのか?

名前の呼び方って、案外、人間関係や本音が隠されているのだとか!

と言う訳で、呼び方が違う理由や4つの呼び名からひなたの本音や心理などを考察してみました。

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3月のライオン ひなたの零の呼び方がいつも違うのはなぜ?

では、早速いってみましょう。

いろいろ調べていたら、原作者「羽海野チカ」さんが2012年にこの疑問に答えてくれていたことが分かりました。

作者が回答しているということは、ファンの間でこの疑問はポピュラーなものだったようですね!今更、気になった自分がお恥ずかしい・・。

原作者のコメントであれば間違いなしですね!。ご存知の方も多いと思いますが、知らない人のために以下に羽海野チカさんの回答をご紹介します。

羽海野チカさんの回答

羽海野チカ🐴ダイアリー1/29発売🌸🐱 @CHICAUMINO
質問/ひなちゃんが桐山君を呼ぶ時に「れいちゃん/桐山くん」と変わるのはなぜ?→私の漫画でキャラの呼び名がどんどん変わるのはウミノがそうだからです。例えばブンちゃん。巨匠/巨悪/チャソ/宝玉/ねこのひと/ブンチャソ等。その時の私の気持ちに一番近い名前で呼ぶから。それと同じ理由です

2012-01-14 18:56:28
羽海野チカ🐴ダイアリー1/29発売🌸🐱 @CHICAUMINO
たとえば、担当さんと話しているときでも、その時の会話の内容や、その場の雰囲気、体調、気分などによって「友田さん/友てぃー/ともちゃん/おとうさま、その他」と、30分会話している中でもぐるぐる変わります

2012-01-14 19:06:21羽海野チカ🐴ダイアリー1/29発売🌸🐱 @CHICAUMINO
あと、思うのですが、自分の事も、(例えば男の人だったとして)「僕は/おれは/自分は」のように、相手や、その時のその場の雰囲気で、言い方をかえたりしませんでしょか。わたしは、かえるので。 なので、まんがも自然にそうなってしまいました。解り辛くてごめんね(´ω`)

2012-01-14 19:24:02
羽海野チカ🐴ダイアリー1/29発売🌸🐱 @CHICAUMINO
ちなみに、私も、自分の事を「私、ワシ、お父さんはね、ウミコ、うみたろう」其の時々の会話の流れ内容空気でどんどんかわります。一言ごとにかわってりします。一番リラックスして楽しい気持ちの会話の時は、それはもう、恥ずかしくてあほか!?という呼び方になります(´ω`)書けないですここに

2012-03-25 01:27:47
羽海野チカ🐴ダイアリー1/29発売🌸🐱 @CHICAUMINO
川本家のひとたちが,零のことを「桐山くん、零ちゃん、零くん」って呼び方が変わるけれど、私の中では、そのシーンに一番合った呼び方で描いておりまして。法則とか整合性とか…私の中にはあるのですが、うまく言葉にできません。すみません。その呼び方以外だと、はまらなくてかけなくて

引用:https://togetter.com/

とても誠実で分かりやすい回答をしてくださっていますね。誠実なお人柄を感じました!

ファンとして深く理解したく、おこがましくもざっとまとめると、

  • 漫画でキャラの呼び名がどんどん変わるのは自分自身がそうだから。その時の自分の気持ちに一番近い名前で呼ぶから。
    例えばブンちゃん(飼い猫)は、巨匠/巨悪/チャソ/宝玉/ねこのひと/ブンチャソ等
  • 担当さんと話しているときでも、その時の会話の内容や、その場の雰囲気、体調、気分などによって変る
  • 自分の事も「私、ワシ、お父さんはね、ウミコ、うみたろう」其の時々の会話の流れ内容空気でどんどんかわる。
  • 川本家3姉妹が零のことを「桐山くん、零ちゃん、零くん」って呼び方を変えるのは、そのシーンに一番合った呼び方で描いている。
  • 名前の呼び方に法則とか整合性とか自分の中にあるが、うまく表現できない。

ということでした。

ひなたの零への呼び名が変るのは、その時々の雰囲気や流れでどんどん変わっていくからだったのですね!

しかし、飼い猫(ブンチャン)や担当から果ては自分の名前にいたるまで呼び名を変えるところに非凡さを感じます。

私自身はせいぜい2つくらいしか呼び名を変えないので驚愕ものです!

案外、漫画家さんって呼び名を変える人って多いのでしょうか?他の漫画家さんも調べてみたくなりました♪

なお、原作者の心理が反映されて呼び名が変るのであれば、各シーンの呼び名を振り返ることでひなたの本音がもっと深く理解できるのではないかと思いました!

そこで、次の見だしでは、ひなたの4つの呼び名ごとのシーンを振り返りながら、本音や心理を分析してみました。

3月のライオン 4つの零の呼び名ごとのひなたの心理を考察

ひなたの零への呼び名(「桐山くん」「零くん」「れいちゃん(れーちゃん)」「あなた」)が象徴的に使われているシーンを元に分析しました。

いちファンとしての個人的妄想!?ですが、よければお付き合いいただき楽しんでもらえるとうれしいです。

1~2巻目だけの呼び名零くん」

どうも、「零くん」の呼び名は2巻目以降、全く使われていないようです。あとは「れいちゃん(れーちゃん)」に置き換っていますね。

まだ「ちゃん付け」で呼ぶには関係性が浅く、学校の同級生を呼ぶような無難な呼び方に思います。

ひなたの遠慮が見られますが、長くは続かなかったようですね(笑)

2巻目以降、頻繁に出現するようになった呼び名「れいちゃん

調べた限り、ひなたが「れいちゃん」と初めて読んだシーンは2巻(Chapter 12)のコンビニに行く途中のシーンのようです。

1巻目でひなたは、亡き母を想い号泣したり初恋の人にお弁当を渡せず悲しんだりする姿を零に見せたことで、心理的距離がぐっと縮まったように見えました。

このことが同級生的だった「零くん」よりも親しみのある「れいちゃん」呼びになった要因じゃないかと思います!

ちなみに、さらにくだけた呼び方の「れーちゃん」は3巻目に登場します。

零が風邪でダウンし川本家で療養しているときです。弱っている零を労わるため、幼いこどもを呼ぶような優しい口調に思いますね♪

ひなたの性格の良さと包容力を感じます。(お嫁さんにしたい!)

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改まったシーンや訴えかけるシーンに出現する呼び名「桐山くん」

突然の「桐山くん」はいきなり他人行儀の印象ですが、ちゃんと意味があるようです。

零へ感謝したり、励ましたり、気丈にふるまったりするときに「桐山くん」とかしこまった呼びかたになるケースが多いように思います。

シリアスなシーンでは場が引き締まって効果的ですね!

  • ひなたの憧れている野球部の幼馴染(高橋勇介)に、零が「また話そう」と誘ってくれたことへのお礼を言ったときのシーン。
  • お重のお稲荷さんをちゃんと食べたか確認するときのシーン
    ひなたがわざわざお重を取りに来たのかはワケがあります。
    数日前、零の義姉である「幸田香子」に零がひどく罵られている場面を目撃し、心配していたからです。
    女性との関係性を知りたいひなた。一生懸命作ったお稲荷さんもちゃんと食べてくれた気になります。
  • クラスメートからのひなちゃんへのいじめが収束した時、零がひなたに「結局僕は何もできなかった」と言った時のシーン。

ターニングポイントとなる呼び名「あなた」

7巻目の、ひなたが学校でいじめにあい、修学旅行先の京都でも仲間はずれにされて一人河原にいた時に、零がかけつけてくれた時の回想シーンで「あなた」と呼びかけています。

これには驚きました!

中学生の女の子が使う、二人称の「あなた」はインパクトが大です!

年頃の女の子は滅多に異性のことを「あなた」とは呼ばないのではないでしょうか?

零に対してトキメキと愛情をもって呼びかけ、はじめて「異性」として向き合う最初のシーンになったと思います。

しかも、心の中で呼びかけているのが、より深く零がひなたの心に入り込んでいる証拠ではないかと。

そういった意味でひなたと零の関係性のターニングポイントになったと思います。

ひなたの零の呼び方がいつも違うのはなぜ?のまとめ

原作者の羽海野チカさんの回答を元に、ひなたの零の呼び方が場面ごとに違う点について考察してみました。

自分の妄想でひなたの心理を考察して恐縮ですが、みなさんも「このシーンはどういう心理だったのか」と想像してみると楽しいと思います♪

名前の呼び方って、相手とどういう関係性を築きたいのか無意識に伝えているのではないでしょうか?

今後もひなちゃんと零の関係がどう発展していくのか、暖かく見守っていきたいです♪

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